おっぱいぼたん(シナリオ14)
 悩んで悩んで、やっと出た作品です。ボタンを使った物語が描きたくて描き始めて気がついたらこんな内容になった作品です。
□内容:思春期真っ盛りの少年の前に、とんでもなく巨乳のお姉さんが現れた!それがきっかけで妙な事件に巻き込まれていく。


□人  物

 三村(16)学生
 綾子(28)巨乳
 黒服A マフィア
 黒服B マフィア

〜本編〜

○電車の中(夜)
  椅子は満席。立っている客も少しいる。
  三村(16)が椅子に座って、雑誌を読ん
  でいる。
  「モテる男のモテ雑誌ガッツ」「特集 
  大人の女セフレ術!」など書いてある。
  それを食い入るように読む三村。
車内アナウンス「青坂〜、青坂〜」
  と、電車が止まる。
  何人か客が乗ってくる。
  綾子(28)も乗ってくる。
  綾子の大きな胸。
  三村、雑誌越しに綾子に気がつく。
  綾子、三村の前にあるつり革に掴まる。
車内アナ「ドア閉まります。ご注意下さい」
  ドアが閉まり、発車する電車。
  三村、雑誌越しに、チラリと綾子を見る。
  綾子、つり革に掴まっている。
  その綾子の大きい胸に――
タイトル「おっぱいぼたん」
  揺れる車内。誰もしゃべっていない。
  三村、チラリチラリと綾子を見る。
  綾子、三村と目が合う。
三村「!」
  と、視線を下げる。
  雑誌を閉じ少し周りを軽く見て、わざと
  らしくあくびをする。(目は開けたま 
  ま)
  綾子、持っている鞄を網棚にのせようと、
  カバンをもって少し背伸びする。
  三村、あくびをしながらその様子を見る。
  綾子のブラウスの一番上のボタンがはじ
  ける。
  あくびをしていた三村の口に入る。
三村「!」
  綾子、鞄を置き終えてつり革に掴まる
  自分の胸元が開いていることに気付く。
  手で胸元を押さえながら周りを見る。
三村「(口を閉じて動揺)……」
  綾子、少し中腰になって下を見る。
  三村、目を開く。
  綾子の、タニマが目の前に来る。
  三村、ゴクリと飲み込んでしまう。
三村「!!」
  綾子、もとのつり革に掴まりかるく溜息。
三村「(腹に手をやる)……」
車内アナ「西千住〜西千住〜」
  と、電車が止まりドアが開く。
  綾子、電車を降りていく。
三村「……」
  と、慌てて立ち上がる。
  
○駅のホーム(夜)
  電車が走り出す。ホームには人がまばら
  に歩いている。
  三村、お腹をさすりながら。
三村「おっぱいボタン、飲んじゃったよ……」
  後ろから黒服と黒服Bが近づいてくる。
  三村、気付いて振り返る。
  黒服AとBは止まって視線をそらす。
  三村、また振り戻り歩き出す。黒服達も
  歩き出す。
三村「(視線を後ろに)……?」
  と、早足で歩き出す。
  黒服達も早足で歩き出す。
  
○駅の構内
  改札があり、その横にトイレがある。
  三村、構内に早足で上がってくる。
  後ろを振り向く。
  黒服たちが歩いてくる。
三村「……な、なんだ?」
  と、早足で歩きそのままトイレへ行く。
  黒服達も、追ってトイレへ入る。
  
○トイレ
  黒服Aと黒服Bがまわりを見ている。他
  に人はいない。2つある個室のドアは空
  いてる。その手前には細長い用具室。
黒服A「おい、いないぞ?発信機はどうなってる」
黒服B「アレ?確かに発信機はここになって
 ますぜ」
  と、手元の携帯電話の画面を見ている。
  
○トイレ・用具室
  三村、汗だくになっている。
三村「(小声で)発信機……?」
  と、自分の腹を見る。
三村「……」
  
○トイレ
黒服A「おい、そこを開けろ」
  黒服Bが、用具室に近づく。
  三村、勢いよく用具室のドアをあけて飛
  び出す。
  ドアが黒服Bに直撃。
  三村、そのままトイレを出ていく。
  
○駅の構内・出口付近
  三村、物凄い勢いで改札に切符を入れて、
  走り抜ける。
三村「なんだ、なんだなんだっ!?なんか、
  おかしなことになってる!」
黒服A「待てっ!」
  と、後ろから拳銃を持って追ってくる。
三村「(それを見て)……マジかっ!?」
  と、驚く人達を縫うように走る。
黒服B「待ちやがれっ!」
三村「(指を口に入れて)うえっ!うえぇ!
 ダメだ、出ねっ!」
  と、前に気がつく。
  綾子が歩いている。
三村「あっ!!!」
  綾子、振り向く。
  綾子、驚いて走り出す。
三村「ちが……違くて……発信機がっ」
  綾子、階段を走って降りていく。
  三村、追って階段を降りる。
黒服A「待て、オラ!」
  
○駅前(夜)
  綾子、駅前を走る。それを追う三村。
  綾子、路地に入る。
  三村、追いかけて路地へ。
  
○路地
  薄暗い路地。人はいない。
三村「はぁ……はぁ……あれ?」
  と、後ろから頭に銃を突きつけられる。
三村「!」
綾子「(銃を突きつけている)動かないで」
三村「あっ、あの……ちょっとあの違……」
  黒服達がやってくる。
  綾子、三村を羽交い絞めにして銃を三村
  の米神につけて黒服達の方へ振り返る。
綾子「来ないで!仲間殺すわよ!」
黒服A「(銃を三村に向け)なんだお前は?
  そいつは仲間なんかじゃねえ!離せ!」
綾子「引っかからないわよっ」
三村「あ、あああああのあの……」
  と、両手を挙げている。
黒服B「そいつは俺たちが追ってんだ!引き
 渡せ!一緒に撃ち殺すぞ!」
綾子「下手なウソね。頭悪いんじゃない?」
黒服A「そいつを殺すのが仕事なんだよ!」
  と、三村のおでこに銃をくっつける。
綾子「じゃあ、なんでコイツ追ってきたの 
 よ!」
  と、三村の米神に更に銃を押し付ける。
三村「あのあのあああののあの……うっ」
  と、嗚咽しだす。
綾子「!?」
黒服A「!?」
  三村、手に口を当てて嘔吐。
  三村の手に、嘔吐物に混じってボタンが
  出てくる。
三村「あっ……出たっ」
綾子「(ボタンを見て)あっ……」
  三村、とっさにボタンを前に投げる。
黒服A「(避けて)汚ねっ!!」
黒服B「(携帯を見て)あっ!発信機が移動
 した!」
黒服A「はぁ!?こいつらじゃないのか?」
黒服B「でも、あっちに移動しましたぜ!」
黒服A「……お、おう!」
  と、黒服達は走り去る。
  綾子と三村、取り残される。
綾子「……巻き込んじゃったみたいね」
  と、銃を降ろす。
三村「ゴホっゴホっ」
綾子「わざと投げて助けてくれたんだ?あり
 がとう……」
  と、三村の背中をなぜる。
三村「い、いえ……」
  と、目の前に綾子のタニマ。
綾子「興味……ある?」
三村「……え?」
  綾子、三村の手を取る。
  そして、自分の胸に押し付ける。
三村「(真っ赤になり)あのあああのあの」
  綾子、三村にキスをする。
  濃厚なディープキス。
三村「んん!!」
  と、三村何かにゴクリと飲み込む。
  綾子離れる。
三村「なにか飲んじゃ……?」
綾子「ダメじゃない。せっかくあげた発信機
 捨てちゃ。もうこれが最後よ」
三村「へ?」
  綾子、三村の股間を蹴り上げる。
三村「むぽっ!」
  と、股間をおさえて倒れこむ。
綾子「女は信用しないことね。坊や」
三村「……ちょっ、ちょっ!」
黒服A「やっぱり、こっちだ!」
  と、黒服達が帰ってくる。
三村「(黒服を見て)!!」
  そして、振り返り。
三村「ぁぁぁあああ〜!!」


終わり



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