スタンダード・レッスン


 なんとなく、題名をどうしようかと思って、適当に頭に浮かぶことを書いてみたね。
「スタンダード・レッスン」
シナリオを書くにあたって、どんなストーリーにしようかな?とか思っても書く気が起きないので
頭に浮かんだ題名から連想させていくのもいいなぁ?と。
 時は江戸時代末期。大政奉還、古き文化の棄却。そして文明開化な時代。
そんな時代に生きる少女、お辰。

 お辰の夢は、当時はめずらしく貿易商。働く女性の元祖を目指している。
それが故、世間の風当たりは大そう冷たく、それは切ない日々を過ごしていたそうな。

 そんなお辰の前に現れた男、ジョニー。貿易商として、江戸で活躍する彼は、
お辰とひょんなことから恋に落ちる。
 燃え上がるお辰とジョニーのナショナルラブ。文明開化の産声と愛の心が震えだす。

 お辰もジョニーの仕事を手伝い、貿易商という夢にむかって歩き出す。
仕事も順調、恋も順調、順風満帆に見えた人生だった。

 しかし、これで終わらないのが人の生。

 ある日、お辰に独立話が持ち上がる。ジョニーの知り合いのチャンプソンがお辰の腕に惚れ込んで、
お辰の会社を作ろうと、出資すると持ちかけた。

 お辰は、自分の念願である「貿易商」になるために、もちろんそれを承諾する。
夫となったジョニーも賛成。お辰の人生は動き始めたかのように見えた。

 しかし、そんなお辰の体に異変が生ずる。急な吐き気と遅れる月もの。
そう、お辰は子を孕んでおったのだ。
 子供を生んだら会社は出来ない。会社をとったら子供は産めない。そんな葛藤がお辰に襲う。
一方、子供がほしいジョニー。悩むお辰に愛想をつかし、お辰のもとを離れてしまう。

 悩む間に月日は流れ、いつの間にやら知り合いのチャンプソンすら見当たらない。
どうやら、チャンプソン他の貿易商に話を移してしまった様。

 お辰は、夢と恋を失い失意の中で子を産み落とす。
心身の疲労がたたったか、なにがどうして生まれた子、目の見えないさだめに生まれ、お辰の
心は張り裂ける。

 出戻りのお辰に居場所は存在せず、村八分の貧しい暮らし、子も目が見えないといじめられ、
毎日泣いては帰ってくる。

 お辰は、恨まぬと誓うも自分の人生転落も、この子が出来たばかりにと。思うなと思うもきかない人の性。
疲労困憊、心身衰弱、お辰は川へと身を投げようと、子を連れ最期の晩餐に。

 立ち寄った、ウナギのうまい店。額に汗まき働く女中。文明開化の音鳴れど、擦れてく自分を悔い見つめ、
情けの無かりき世の中を、恨む心で箸を待つ。

 小坊主、ウナギの香りに鼻を向け、いい匂いだおっ母さん。僕には物は見えずともかわりに匂いが効くのだと。
小坊主続けてはしゃぎだす。タンポポの匂いに、畳の匂い、好きな匂いはあるけれど、お母ぁの匂いが
一番と、、笑顔でお辰に笑いかけ、無邪気な心でウナギを待つ。
 
 お辰、言葉に胸つまり、自分の弱さに気がついて、この子がいるから出来ないと思った自分を攻め倦む。

 主人が、うな重二つ持ってきて、最近ウナギが取れんと話し出す。
お辰、主人にアタイを雇ってもらえんかと、声を震わし問いかける。

 それから、お辰はウナギの貿易始め、大成功。西洋の薬で目が治り、坊主も元気に外かける。
お辰は、坊主と二人、いつもまでも幸せに暮らしたそうな・・・。

これが、後の「タツノコプロ」である


なーんか、全然「スタンダード・レッスン」じゃないね。
なにがどうしてこうなったのか全然わかんない。
どうして後半、口語訳やめたのかもわからないし。
まぁ・・・いいや!

☆豆知識
 美味いウナギ屋の選び方。美味い店は、注文して一時間くらいたってから来る店を選ぶといいよ。
何故なら、美味いウナギ屋は注文してから生きたウナギをさばくので、とっても時間が掛かるんだ。
だから、美味いウナギを食べに行くときは、カウンター席は避けて、座敷に座ると良いのだ。それは
待ってる時間が長くてもお尻が痛くならなく、余裕で待っていられるからなのだ!へぇーえ。

一つ前に戻って、今後のことを考える。



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